第3話 妹・ななちゃんの優しさ

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こんにちは、吉田ウメです。

ぼくの妹の名前は、「ななちゃん」です。

ぼくの人間の兄が

「7番目の家族」の意味でつけた名前です。

 

ななちゃんの毛並みは、すべすべです。

ぼくは、どちらかというと、ぼさぼさです。

 

ななちゃんは、もうすぐ6歳になります。

約6年前の春に、東京で捨てられていました。

たまたま東京を訪れていた、

北海道の心優しい女性に救助され、

東京の動物病院で保護されました。

 

道端に捨てられた時に高熱が出た為か、

目に炎症が起きていたそうです。

動物病院の先生方の治療のおかげで、

一命を取り留めました。

でも、目の瞬膜は、いつもちょっとだけ、

出たままの状態です。

左目は、全体的に

うっすらと膜が張ったようになっています。

暗い所で猫の目は光りますが、

ななちゃんは、右目だけ光ります。

 

でも、ななちゃんは、

いつも元気一杯に走り回っています。

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そして、すごく優しいです。

普段はサッパリした性格ですが、

困っている時に、優しいのです。

 

この間、けいれんのお薬を初めて飲んだ時、ぼくは、

どうしようもなく気持ち悪くなってしまいました。

すると、ななちゃんは、

お薬を飲ませようと必死になっていた、

人間の母と姉に向かって、

「やめて!」と怒ったのです。

人間の母と姉は、すごくびっくりしました。

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翌日、神経科の先生が、

別のお薬を処方してくださいました。

(最初のお薬は、副作用が少なく

高齢猫向きだったので選んでくだいましたが、

ぼくには飲めませんでした。)

 

新しいお薬は、無理なく飲めます。

心なしか、呼吸が楽になったように思います。

ななちゃんも、とても喜んでくれています。

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