第13話 妹・ももちゃん

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こんにちは、吉田ウメです。

カメラ目線の子猫は、

妹・ももちゃんです。

そばにいるのは父・ちびちゃん、

下の方にいるのがぼくです。

 

ももちゃんとの別れ

ぼくの人間の母の知人であるKさんには、

お子さんがいませんでした。

「人生に意義が見出せない」と

長年悩んでいらっしゃいました。

しかし、

猫のお母さんになることを

決意してから、

元気を取り戻されました。

 

ももちゃんを初めて

腕の中に受け止めたKさんは、

輝くような笑顔になりました。

ももちゃんも、うれしそうでした。

  

11年の後

Kさんの愛を一身に受けて、

すくすくと育ったももちゃん。

「もも子の事を話しだすと

止められないんです、

職場のみんなにあきれられてます」と

いつも朗らかに笑っていた、Kさん。

 

それから11年、

ももちゃんが癌との闘いを終えた時、

ももちゃんの後を追うように、

Kさんも若くして亡くなりました。