第263話 点滴240cc

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こんばんは、吉田ウメです。

お水を飲みたかったのですが、

妹のななちゃんが、お水から

なかなか離れませんでした。

 

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ずいぶん待っていますが、

まだかわってくれません。

 

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その後、人間の姉が

お水の入れ物を二つにしましたので

やっとたくさん飲めました。

 

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ベランダのラベンダーの花が

一つだけ開きました。

 

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ななちゃんは、洗濯かごの中に

すっぽり納まって得意げです。

 

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夜になりました。

なんだか少し元気がでません。

また、お水が足りないのでしょうか?

 

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「やはり点滴だ!」と言うことになりました。

 

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点滴をしている途中から

少しずつ元気が出て来ました。

でも、じっとしているのが

辛くなって来ました。

「あと少しで終わりだから我慢して」と

人間の母に言われましたので

我慢しました。