こんにちは、吉田ウメです。
今日は、お客様をおむかえする楽しい一日でした。
ぼくの妹・ななちゃんは、張り切って、おもてなしの準備に余念がありませんでした。
でも、いざ、お客様が到着されると、恥ずかしいのか、押し入れに入ったきり、一日中出てきませんでした。
ぼくは、困ったなと思いました。
でも、これには理由があります。
ななちゃんは、生まれてすぐに、猫のお母さんから離されて、冷たい道路に捨てられていました。
泣きながら街をさまよう内に病気になり、片方の目がほとんど見えなくなりました。
その時、親切なお姉さんがななちゃんを救って、「残念だけど自分は育てられないから」と動物病院に連れて行ってくれました。
泣きながらさまよっていた間によほど怖い目にあったのか、つい、人々から隠れるようになってしまいました。
でも、ぼくたちの人間の母に出会った時、どういう訳か、「この人が新しいお母さんだ」とでも考えたのでしょうか、しっかりと母にすがりついたそうです。
それ以来、ぼくたちの家族の一員になりました。
だから、ぼくは、ななちゃんがお客様を見て驚いて隠れても、注意せずにいます。