第596話 少しラクになりました

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こんばんは、吉田ウメです。

今朝もまだ苦しくて、

口から舌がはみ出ることが

多かったです。

 

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たくさんお水を飲むと

ゼーゼーと息が苦しくなります。

人間の母は脱脂綿に水を含ませて

ぼくの口に滴らせてくれました。

 

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なかなか息苦しさはおさまりませんが、

「もう少し辛抱すれば、ラクになるからね」

と人間の母と姉が言いました。

 

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少しラクになって

ちょっと眠りました。

 

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酔芙蓉(スイフヨウ)の花が

おおかた開きました。

 

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今日はゴハンを食べられないのかなと

思っていましたら、

なんと、人間の母が、

寝ているぼくの口のそばに

ボリボリを持って来てくれました。

全部で、たった10粒ほどでしたが、

大変うれしかったです。

 

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食べたあとは、やはり、

苦しくなりましたが、

頑張って持ちこたえることができました。

 

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いつも通り、妹のななちゃんが

見に来ました。

 

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しばらく経って、

いつもの量の半分の点滴をしました。

残り半分は、夜遅くにしてもらいました。

それから、甲状腺のお薬を飲みました。

あまりぼくが息苦しそうなので、

ステロイドのお薬は飲まずに様子を見よう」と

人間の母が言いました。

 

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点滴のあとも、やはり、

息苦しくなりました。

夜中過ぎには、

だいぶ息苦しさが減って来たように思います。